はじめに
現在(2025/1/某日)新車販売される車には、「後退時後方確認装置」の装備の必須となっています。砕けた表現にすれば、
バックモニターやバックソナー(障害物警報機)
の装備が義務化されたということです。
その結果、後方確認装置の代表と言えるバックモニター装備車両が急速に拡大し、車内には何かしらのモニターが存在する様になりました。そして、多くの場合、常時後方の様子を映し出す専用のモニターの設置ではなく、バックの時だけ
カーナビ画面やディスプレイオーディオ画面
を間借りする。つまり、
後退する時だけ、バックモニターとして利用させてもらう
というパターンが多くなっていますよね。
従来のバックミラーもある訳ですから、気持ち良くドライブ(前進)している時まで後方の様子を映し続ける必要はありませんからね。この方式は理に適(かな)っています。
そして、カーナビとディスプレイオーディオで選択を迫られた場合、ナビ機能を差っ引くことにより、カーナビより安価で装備できる
ディスプレイオーデォオを選ばれた方
選ぼうとしている方
が大勢いらっしゃると思います。
当記事は、「ディスプレイオーディオ」スペース「後悔」「がっかり」のワードで検索されている方に向け、後悔しないようにディスプレイオーディオの実態を正しく理解していただくと共に、すでに後悔してしまった方に対しその適切な対応策をご紹介する内容となっています。
ですから、現在主流になりつつあるディスプレイオーディオについて、
(割と大きな)一石を投じる
内容となっています。
それでは、いっちゃん最初にこの記事の急所を叫んでおきましょう!!!!
ディスプレイオーディオの目玉機能、スマホ連携では基本、動画は観れませんよー!!!
っと。
1 ディスプレイオーディオの定義
ディスプレイオーディオとは、昔からカーオーディオユニットにモニターが搭載されたもので、モニター上のタッチ操作により
- ラジオ
- フルセグ・ワンセグ
- 機種によっては、CD、DVD、Blu-ray再生機能
- USBメモリー、SDカード内の音楽再生 等
をコントロールすることが出来ます。
そして、ディスプレイオーディオの最大の特徴として、iPhoneやAndroidスマホと連携することにより、ディスプレイオーディオの画面でスマホ内の特定のアプリ(音楽再生・ナビ等)を操作できます。
よって、ナビはスマホ連携によるスマホ内アプリを利用するという思想に基づき、オーディオユニットからナビ機能が差っ引かれ、その分価格が抑えられているのも大きな特徴の一つになります。
2 ディスプレイオーディオ搭載車が大量発生している理由
(1) メーカー純正オーディオがディスプレイオーディオ化
各自動車メーカーは、車のセンターコンソール部のオーデォオユニットを製作していますが、現在は後退時の後方確認装置(バックモニター装備・バックソナー装置)の装備が義務化され、それに伴い
モニター付きのオーディオユニット
にバックモニターの機能を付随させる方法が多くなっています。
更に、車の販売価格を抑えたい自動車メーカー側のニーズと安くナビ機能を求めるユーザーのニーズが合致し
ナビ機能レス スマホ連携機能の搭載
が進み、メーカー純正のオーディオユニットのディスプレイオーディオ化が急速に進んでいます。
(2) カーナビユニットに比べ安価
前項でも解説したとおり、オーディオユニットからカーナビ機能を差っ引くことにより自動車の販売価格を安く抑えることができますし、ユーザー側の視点に立てば、
カーナビを取り付けるより安い価格
で、既にお持ちであろうスマホとの連携により
実質、車にカーナビを取り付けたこと
になり、「スーパーお得感」が得られるのではないでしょうか。
自動メーカーも「ナビ搭載車比べ〇〇円安くなります」と営業可能で、実際安くなれば我々ユーザーの購入ハードルも下がり、販売促進効果が見込めます。
(3) 耳触わりの良いセールストーク
ディーラーで自動車購入の商談の際、オーディオユニットに関しては、当然メーカー純正のオーディオユニットを推されるでしょうし、その際は以下のようなセールストークが繰り広げられていると予想できます。
ア スーパーお得感
ディスプレイオーディオはナビユニットに比べ、おおよそ
3~5万円程は安価
ですし、その安価なディスプレイオーディオのスマホ連携機能を使えば、「実質0円でカーナビを購入したも同然」ですよ!!!
イ ディスプレイオーディオの画面でスマホアプリを操作
ディスプレイオーディオのスマホ連携機能によりお手持ちのスマホと連携させれば、ディスプレイオーディオの画面上で使い慣れたスマホ内の地図アプリを操作できますよ。
スマホやとブレットと同じ様に、画面の地図アプリを
- フリックで地図を移動
- ピンチイン、ピンチアウトで拡大・縮小
- マイクをタップで、音声で目的地検索 等
ぜ~ぶ出来ますよ!!!
ウ 地図データ更新料無料!常に最新地図データで!
カーナビの地図データの更新は、最初の1~2年は無料更新ですが、以降は有料となります。一方のスマホ連携によるスマホ内の地図アプリを利用するなら、
無料でず~と最新地図データ
でナビしてくれますよ!!!
エ スマホ内の膨大な音楽を車のスピーカーで
スマホ連携すれば、スマホ内に保存してある音楽を車のスピーカーを使って鳴らせますよ。
また、ディスプレイオーディオの画面操作でAmazon Prime MusicやAWA、Spotify等の音楽のストリーミングサービスを使って音楽を鳴らせますよ!!!
オ ハンズフリーでの会話もラクラク
ディスプレイオーディオとスマホを連携させておけば、電話の着信を画面上で知らせてくれて、ディスプレオーディオのマイクを利用しハンズフリーで会話をすることが出来ますよ!!!
カ おまわりさんに怒られません
携帯電話やタブレットを運転中に手に持って、注視したり、操作したり、耳に当てて通話をすると交通違反になって交通切符の対象です。またそれによって万が一事故でも起こしてしまったら、責任重大ですよ。
しかし、ディスプレイオーディオの画面の通じてスマホ内のアプリを操作する分には違反にはなりませんし、簡単操作でハンズフリーで会話可能です!!
ってな感じではないでしょうか?
実際にセールスを受けた訳ではありませんが、きっとこんな感じでしょう。これらみんな間違いでも大袈裟な表現でもありません。正真正銘ディスプレイオーディオの
立派な強み(セールスポイント)
です。でもね~(当記事の後半も是非一読下さい)。
(4)スマホ連携への憧れ
これは、男性諸氏に多い感情と思うのですが、今や自分の分身ともいえる
愛用のスマホ
が、これまた愛着があり可愛がって(毎週磨いて)いる
愛車
と連携するなんて、ワクワクが止まりませんよね。近い未来は、車内にスマホをセットする場所が設けられ、そこに自身のスマホを置くことによって、初めてエンジンをスタートさせることが出来るといった、エントリーキー代わりになる時代になるでしょう。そして、更には生体認証へと。
ともかく、スマホと愛車の連携で、まるで自分専用の機体が誕生!!!!特に男性は心躍らせるのではないでしょうか。
以上で述べた理由により、ディスプレイオーディオ装着車両が増加傾向にあると言えます。
3 ディスプレイオーディオの実際
「ディスプレイオーディオ 残念」「ディスプレイオーディオ がっかり」などの検索ワードでこのページに辿りついた方は、
既にガッカリされている方
と、ガッカリしないように
慎重にディスプレイオーディオを見極めている方
に分かれると思いますが、既に「ガッカリされている方」は、以下の項はスキップして
「4 解決策」
へとスキップして下さい。これからお話しする事実をすでに実際に体感されてガッカリされていらっしゃるでしょうから。改めて追い打ちをかけるのは少々気が引けます・・・。
それでは、ディスプレイオーディオの実態について解説していきます。但し、これは僕が実際にディスプレイオーディオを購入し使用した上での実体験ではなく、愛車にディスプレイオーディオを装着するかカーナビを装着するかを悩みに悩み抜き、それぞれの長所・短所を調べ尽くした経験に基づ語られています。
※ 検討の結果カーナビを選択しました。
(1)「安価」によって失うモノ
今まで解説してきているとおり、ディスプレイオーディオはカーナビに比べ3万~5万円程度は安価となっていますが、その理由は
ナビゲーション機能レス
です。しかし、それは内部のソフト面だけの話ではなく、
GPS等の衛星電波のレシーバー
内蔵のジャイロセンサー
加速度センサー
速度センサー 等
のハード面も削除されているからです。
カーナビに内蔵された各センサーは、衛星電波による位置情報の割り出しの補助をし、衛星電波を掴めない地下トンネル内でも、正しく自車の位置を把握し続け、正しくナビを続ける為の必須機器です。
当然、高性能スマホにもこれらのセンサーは内蔵されてはいますが、その精度はやはり道案内専用機のカーナビゲーションのそれに軍配が上がるのではないでしょうか。
(2)ナビの利用頻度
ディスプレイオーディオの画面で、使いなれたスマホの地図アプリを操作!!!とセールスされるでしょうが、ナビの利用頻度は実際のところそれほど頻繁ではないのでは?通勤や近所の買い物などは当然必要ありませんし、ナビが大活躍する
車での遠出って年に何回?
ですかね。
ディスプレイオーディオとスマホを連携したとしても、利用するアプリは圧倒的に音楽再生アプリです。
で、その音楽アプリの選曲の作業、ツルツルすべすべの画面のタッチ操作は必ず、その方向に視線を送る必要がありますが、後程紹介予定のFire TV stickの凸凹の物理リモコンと音声検索ならば、視線は一切必要なし。視覚は全て安全運転に振り分け可能です。
(3)あえて連携する必要ある?と問うてみる。
現在はスマホも様々なサイズを選択可能ですが、僕が普段使いしている
iPhone SE2の4.7インチ
の画面サイズであっても、ダッシュボードに固定すればナビに早変わりです。使い慣れたスマホのナビアプリを画面タッチで操作?連携しなくともこれで全て叶っちゃいます。
(4)もし、このケースでハンズフリー通話だったら・・・
ディスプレイオーディオとスマホを連携することで、ディスプレイオーディオのマイクと車内スピーカー利用しハンズフリーで会話することができますが・・・。
わざわざ文字にすることは致しません。イラストを見ていただければ。全てのキャラクターの男女を裏返した場合もアリですよね。
ゾッとします。
そして、現状(2025/1)Apple Car Playが対応し(てしまっ)たLineも厄介ですよね。ディスプレイオーディオの画面に、通知連絡が現れます。この話はいずれ詳しく掘り下げる予定です。スネにキズのある方はますますスマホ連携を敬遠したくなるのではないでしょうか。僕は関係ないけどね、痛っ!
(5)動画非対応
ディスプレイオーディオとスマホの連携は、それぞれ
iPhone ならば Apple Car Play
Androidならば Android Auto
というアプリを介して繋がります。そして、このApple Car Play、Android Autoは全てのアプリに対応している訳ではなりません。というか、
ハンドルを握るドライバーのみ
に焦点が当てられて開発されている為、対応アプリは「運転をアシストするもの」つまり
道案内アプリ
音楽プレーヤー
ポッドキャスト
オーディオブック etc
です。逆にドライバーの脇見に繋がりかねない
動画配信アプリ
ゲーム
ネットブラウザ
電子ブックアプリ 等
は
非対応の措置
が採られています。
この方針は今後も緩和させることはないでしょう。事故発生時の責任問題を追求されかねないですからね。訴訟社会のアメリカなら尚更です。
でも実際、車の中にはドライバーだけでなく、奥様、お子様達。彼女、友人も一緒にドライブを楽しんだりする訳ですが、これらの人達についての利便性、快適性については一切考慮されていないのです。
ここで、想像して欲しいのですが、自宅のリビングで、テレビやパソコンモニターがあるのに、あえて
音のみのラジオを楽しむのは稀
ですよね。大型SUVやミニバン全盛の今、車内は第二のリビングと言え、そのリビングにモニターが装備されているのなら、あなたならどうします?きっとそのモニターに映像を流したくなるのではないでしょうか。自宅のリビングの様にね。
しかし、スマホ連携では動画の視聴は不可・・・。これがディスプレイオーディオを車のオーディオに選ばれた方々がガッカリしている最大ポイントなんです。
一旦、ここで結論を述べるとすれば、
ディスプレイオーディオが悪い訳でななく、助手席の奥様、彼女、後部座席のお子様達をおいてけぼりにして、動画視聴に対応しない
Apple Car Play Android Autoに問題アリ
と言わざるを得ないでしょう。
4 解決策
ディスプレイオーディオを選択したものの、動画非対応の事実に直面しガッカリされている皆さんへ、僕のおすすめは、
Fire TV stickを活用しちゃいましょう!!!
というものです。元々ディスプレイオーディオは外部からの映像入力、例えばポータブルDVD、Blu-Rayプレーヤーの接続を想定しており、
HDMI外部入力端子を備えている場合が殆ど
です。
ですから、あまり誰も語っていないのですが、ディスプレイオーディオとFire TV stickとの親和性は非常に高く、接続のハードルは極めて低いんです。Yes!!
5 Fire TV stickのメリット
僕は、自家用車のカーナビのHDMI入力端子にFire TV stickを差して楽しんでいますが、その感動は、
で解説しています。
ここでは、端折って主だったメリットを述べますと、
- ほぼ全ての動画視聴アプリに対応
- 停止中、移動中関係なく視聴可能
- 付属のリモコンと音声検索の組み合わせで、目視不要で検索完了
で、快適さというか、使い勝手はスマホ連携とは比べもにならないと思います。
6 車のWi-Fi化が必要
ディスプレイオーディオにFire TV stickを差して楽しむ為には、車内のWi-Fi化が必須です。Fire TV stickはストリーミングデバイスですから、ネット環境がないと、ほぼ
何も出来ない
と言っても過言ではありません。
スマホ連携にしても、スマホ自体の通信機能を利用してネット接続している訳ですから、Fire TV stickとて例外ではありません。何かしらの方法でネット環境を整える必要がある訳です。
ただ、注意していただきたいのは、Fire TV stickを導入すると先に説明したとおり、
動画見放題環境が爆誕
しますので、消費データも爆増することになります。
こうした動画見放題環境下で僕が実践している方法を紹介しますと、楽天モバイルSIMのモバイルルーター運用です。
テザリング機能でスマホをアクセスポイントとして、Fire TV stickを繋ぐ方法もありますが、docomo、au、SoftBankのデータ無制限プランを契約しようとすると
docomo | eximo最大利用 | 7,315円 (税込み) |
au | 使い放題MAX5G | 7,238円 (税込み) |
SoftBank | メリハリ無制限+ | 7,425円 (税込み) |
です。更に、au、SoftBankは月にテザリングできるデータが決められています。
※ au 30GBまで
※ SoftBank 50GBまで
※ SIMをモバイルルーターで運用する場合はこの限りではありません。
しかし、楽天モバイルはデータ使用量に併せて料金も上がっていく料金プランですが、最大料金が
3,278円(税込み)
です。つまり、3,278円のデータ無制限プランといえます。
仕事中、車内でひたすらYouTubeやAbemaTVを垂れ流している僕の月の消費データ量は、約300GBに上りますが、それでも3,278円です。詳しくは、楽天モバイル愛に溢れた
をご覧いただけると幸いです。
7 ディスプレイオーディオにするかカーナビにするかでお悩みの方へ
一見、安価でスタイリッシュなディスプレイオーディオですが、その性能に疑義を抱き、当ブログに目を通されている画面の向こう側の貴方様、僕も同じ様に悩み抜きました。そして悩み抜いた結果
カーナビを選択
した訳ですが、その理由は、
ディスプレイオーディオやスマホ連携が駄目だ
というネガティブな理由よりも、やはり道案内専用機であるカーナビ独自の強みに惹かれたからです。
つまり、スマホが圏外になりがちの人里離れた山間部やGPSが届かない大都会東京の地下高速でも
ジャイロセンサー
加速度センサー
速度センサー
を活用し、的確にナビを続けてくれる心強さ、安心感を得たいが為でした。ナビの活躍機会は少なくとも、ここぞという時に活躍してくれればと言う感じです。詳しくは
をお読み下さい。
本日のまとめ
つらつら書き綴り、長くなってしまいましたが、こんな末尾までお付き合いして下さった画面越しの貴方様!本当に有難うございます。
最後にこの記事の結論を箇条書きでお伝えすると
やっぱり道案内専用機であるカーナビをセンターコンソールに据えるべき
でも、ディスプレイオーディオを選択された方も大丈夫!
カーナビでもディスプレイオーデォでもFire TV stickさえあれば万事OK!!
Fire TV stickなら停止中でも走行中でも動画OK
(ほぼ)全ての動画配信アプリ対応
車内のWi-Fi化は楽天モバイルで!
以上となります。車のオーディオ部分について検討されている方の参考になれば幸いです。そして最後に、以上の記事は全て僕の主観であることを申し添えさせていただきます。
愛読感謝
コメント