楽天モバイル検証 (後編)
現役長距離トラックのドライバーでもある僕take(テイク)が、トラック車内にWi-Fiを導入するのならば、回線業者は楽天モバイル一択であると皆様にオススメし、実際に契約しその使い心地をご報告する後編です。
※ 2023/5/27追記
2023/5/12 発表されたRakuten最強プランは車内をWi-Fi化するに最適、最高の回線であることが判明しました!!!
是非、コチラで確認をお願いします!!!
楽天モバイルの概要(おさらい)
現在楽天は、Rakuten UNLMIT VI というプラン名で色々なキャンペーンを実施しながら
データ使用量 0~1G 0円
1~3G 980円
3~20G 1,980円
20G以上 2,980円
という料金設定をしており、実質テータ無制限 2,980円(税込み価格3,278円)といえ、コストパフォーマンス抜群といえます。
楽天モバイルの懸念点(おさらい)
但し、携帯電話事業に後発参入の楽天は先行三社(docomo,au,softbank)に比べカバーエリアが狭い。よって楽天モバイルエリア外はパートナー回線(au回線)接続となるが、このパートナー回線によるデータ通信は、月5Gまでであり、5Gを超えると月末まで回線速度が1Mbpsに制限される(あくまでパートナー回線のみ。楽天回線は高速通信可能)。
検証結果
仕事中に無駄にプライムビデオやアベマTVをタレ流して何とかパートナー回線で5G消費することに成功。パートナー回線の通信速度が1Mbpsに抑えられた状態でのタブレットの挙動について検証しました。
※ 自分の認識ではあっという間にパートナー回線で5G突破出来ると思ってましたが、予想以上に手間取ったというか、楽天回線に粘られたという印象で、楽天のカバーエリアは間違いなく広がりつつあると実感しました。
使用タブレットはXpria Z4 tabletという古い機種ですが、普段はG-Callの無制限Wi-Fiで不自由なく動作しています。
移動中の状況
検証区間
長野~名古屋(中央道)名古屋~大阪(名阪国道)
プライムビデオの再生状況
長野から名古屋へ向けて走行中にプライムビデオの再生を試みましたが、やはりグルグルマークが出て再生が止まることが多く、「再生するには回線速度が遅過ぎます」旨が出ることが頻発しました。
そこで、途中のパーキングエリアで停車した際、プライムビデオの再生時の画質(ストリーミング品質)を最低の「データセーバー」に設定して名古屋から名阪国道(わりと山道ですよね)を走行し再生したところ、一切止まることなく再生を続けました。
Youtubeの再生状況
Youtubeにも画質設定機能があり自動、高画質、データセーバーがあり、プライムビデオと同じく画質設定を最低のデータセーバーにすれば止まることなく再生できるようになります。
動画サイトの画質調整の方法はコチラ
プライムミュージックの再生状況
プライムミュージックにつきましては、全く問題なく再生することができました。ただ、通常音楽が始まると同時に楽曲の画像がタブレットに表示されるのですが、その表示に時間がかかることが多く、速度制限を実感させられる場面がありました。
停止中の状況
動画の再生状況
中央道内津峠PA下りの駐車場内にて、楽天パートナー回線接続を確認した後に、各動画の再生状況を検証した結果、いづれも再生途中で停止することが多く、満足に視聴することは出来ませんでしたが、プライムビデオ、AbemaTV、YouTube共に画質を最低画質に設定したところ問題なく再生することが出来ました。
ただ、再生は出来るものの、Youtubeはチャンネルの切り替え、次の動画への移行、再生中のCM挿入には非常に時間がかかり(約20~30秒またはそれ以上)イライラさせられました。
プライムミュージック の再生状況
問題無く再生可能です。
ウェブ閲覧
最終的にはどのページも見れますが、ページの表示に時間がかかります。ギリギリ許される範囲。気の短い人はアウトかも知れません。
速度の測定結果
1Mbpsに制限とありますが、実際には0.5Mbps程度でした。
停止中にウェブ閲覧した際に感じたことですが、ルーターは楽天回線にしろパートナー回線にしろ必ずどちらかに繋がって、圏外になることはありません。しかしこれはルーターの仕様かもしれませんが、回線の選択というか選別に時間がかかり過ぎ、その間「圏外」と同じ状況となって1分程待たされるという場面が何度かありました。※むしろ走行中の方が楽天回線を掴むのをルーターが諦めて、安定してパートナー回線を掴みっぱなし?という状態なのかという感想を持ちました。
検証結果及びその他の事情を勘案しての最終判断
最終判断
長距離トラックドライバー目線として、現時点において楽天モバイルは「契約すべきである」と判断しました。
その理由は、パートナー回線接続が1Mbpsに抑えられたとしても、走行中プライムミュージックは問題なく再生できますし、プライムビデオ、Youtubeも画質を落とせば途切れることなく再生させることができ、ラジオ代わりにタレ流せます(特に走行中は画質関係ありませんからね)。
むしろ、停車中のウェブ閲覧が一番ストレスが溜まる状態となりましたが、この問題はコンビニ独自の公共無線LAN電波を利用したり、docomoがdWi-fiという無料で誰でも使える(dアカウントが必要ですが誰でも無料で登録できます)公共無線LANをコンビニやマック等の施設に設置してくれていますので、停止中はこれらの電波を使うという方法で対処も可能です。
なので、楽天モバイル UNLMIT-VIは完璧、快適と言えないものの使用に耐え得るとものと判断できました。
その他の事情
楽天の将来性
現在楽天は後発参入の遅れを取り戻す為にエリアの拡大に注力しており、今後は利便性が高まっていくと思われます。また楽天は日本郵政グループとの業務提携を結び、同グループから1,500億円の資金調達を受けたというニュースもあり、その整備の速度は上がっていくでしょう。
回線維持費 0円
極端な言い方をすれば、契約して「先ず、1か月間使い倒してみれば良い」と思います。その上で、使えないと判断すればこの楽天回線は塩漬け若しくは2軍扱いにして、データ量1G未満で運用すれば、月々の料金は発生しません。ですので、契約だけしてをしておいて整備が充実されるのを待つというのがベストでしょう。
何故なら、今後の値上げの可能性がゼロではないからです。今後先行三社と肩を並べるほど成長した場合に料金が横並びに改定されるおそれもあります(その可能性は極めて低いですが)。しかしこのコストパフォーマンスが高い状態で契約しておけば、しばらくの間は値上げに抵抗出来る(据え置きしてもらえる)メリットがあるからです。
まとめ
楽天エリア内に留まっているのならば、何一つ不自由なく使え、速度も十分、更に無制限で、コストパフォーマンスが良く、最高のプラン(回線)であるといえます。しかし我々トラックドライバーは方々に移動し、その行く先々が必ずしも楽天のカバーエリア内であるという可能性は低いと言わざるを得ず、結局はパートナー回線に頼りがちになります。そしてそのパートナー回線での高速通信は5Gまでということで、実質
回線速度1Mpbsの無制限プラン
と捉えるべきですが、お話してきた通り、1Mbpsであったとしても工夫(画質を落とす)次第で使用は可能でした。
ですので、皆さんが一度この楽天モバイルを体感してみて、これで満足できるというのなら、値段的にこの楽天モバイルに勝るものは無く、メイン回線として使用すべきです。
満足できないと判断されたのなら、「塩つけ」若しくは「2軍扱い」といとして回線契約を継続しつつ、楽天回線が整備されるまでの間、スポット的に別の回線業者を探して乗り切る必要があります。
いずれにしろ、この楽天モバイルは、データ使用量1G未満ならば、0円ということなので、契約だけしつつ他にも色々と試せる訳ですから、契約して得はあれど、損はないプランということが言えるのではないでしょうか。 是非ご検討を!
2022/5/20 追記
2022/5/13 楽天モバイルより新プランRakuten UNLIMT Ⅶという新プランが発表され、同プランは回線の0円維持が不可能となり(最低利用価格 税込み1,078円)ました。更に、旧ユーザーも強制的に同新プランに移行させらるということで、お試しで契約し、使い心地に不満があればサブ回線扱いとして0円で回線を維持するという方法は取れなくなりました。
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