2022/2 現役トラックドライバーが下した最終決断。契約すべきWi-Fi業者は?!
現役のトラックのドライバーとしてハンドルを握りつつ、完全ドライバー視点で車内の快適化についてご案内しておりますtake(テイク)と申します。
さて、車内の快適化には欠かせない
Wi-Fi環境
ですが、数あるWi-Fi業者の中から、どちらのWi-Fi業者と契約すべきなのか?悩みどころですよね~
実際、僕自身、今まで G-Call さんの
完全容量無制限Wi-Fiのサービスを利用してきた訳ですが、2022/3末日で同サービスの終了がアナウンスされ、4月からのWi-Fi環境をどうするか決断を迫られる状態となっており、かれこれ約2ヶ月程悩んできました。そして、一つの結論に達しましたので皆さんにお伝えしたいと思います。
自分の決断が皆さんの参考になればと思い報告致します。
僕take(テイク)の結論は
楽天モバイル UNLMIT-VI 契約続行
更に、カシモ WiMAXと契約 の2回線ということにしました。
えっ!? 2回線も?
と思われた方、当然の疑問だと思いますが、その理由を順に説明していきます。
2022/2月に契約した楽天モバイル契約続行の理由
検証を終えての実際の使い心地(要約)
楽天のカバーエリアが広くないと言われていますが、パートナー回線(au回線)が利用でき、圏外となることは殆どありません。
楽天エリア内なら、データ無制限の高速通信が可能ですが、パートナー回線は
月5Gを超えると通信速度は1Mbps
となってしまいます。
よって各地を転々とするトラックドライバーにとっては、現時点(楽天回線のカバーエリア拡充途上)においては実質、
通信速度1Mbpsのデータ容量無制限プラン
と捉えるべきですが、Youtube AbemaTV Prime vidoの各動画配信サービスは画質を落とすことによって移動中も利用可能です。
しかし、1Mbpsに抑えられた状態では、ウェブ閲覧に若干のもたつきを感じざるを得ません。またYoutubeのチャンネル移動、挿入されるCMの表示にも時間がかかり、サクサクの環境に慣れている人にとってはアウトかもという体感でした。
回線維持の為の費用
楽天モバイルの料金体系は
- ~1G 0円
- 1G~3G 980円
- 3G~20G 1,980円
- 20G以上 2,980円(税込み3,278円)
であり、月のデータ使用量1Gに抑える2軍扱いなら回線維持は0円です。
※ ユニバーサルサービス料、電話リレーサービス料も請求金額が0円ならば、請求されません。
2022/5/20 追記
2022/5/13 楽天モバイルより新プランRakuten UNLIMT Ⅶという新プランが発表され、同プランは回線の0円維持が不可能となり(最低利用価格 税込み1,078円)ました。更に、旧ユーザーも強制的に同新プランに移行させらるということで、お試しで契約し、使い心地に不満があればサブ回線扱いとして0円で回線を維持するという方法は取れなくなりました。
楽天回線の将来性
日本郵政グループとの業務提携
ちょう1年前の今頃(2021/3/12)日本郵政グループと楽天グループの資本・業務提携が発表され、日本郵政から1,500億の資金調達を受けると発表されました。また、日本郵政グループだけでなく、新株を中国企業に引き受けてもらい合計2400億の資金調達をして通信システムの基地局の整備に充てると発表され、基地局の整備が進みカバーエリアは急速に広がっていくと予想されます。
プラチナバンドの割り当ての可能性
楽天の電波が繋がり難い理由として、基地局の未整備も挙げられますが、楽天には障害物に強く、室内でも届き易いとされるプラチナバンド(700~800MHz)の使用免許が国から与えられおらず、使用できていないことも大きな原因となっています。
そこで現在は先行3社(docomo au SoftBank)によって寡占状態にあるこのプラチナバンドについて、楽天は3G回線が完全に終了する2026年に4社での再分配を求めています(3G回線でもプラチナバンドを使っており、空きが発生する為)。
以上の理由から、月々の回線維持費が0円ならば、今後の楽天回線の整備の拡充を期待しつつ待つこととしました。やはり、楽天モバイルのコストパフォーマンスは最高です。そこにプラチナバンドが加わるなら、鬼に金棒状態です。
※ 楽天モバイルホームページ内には、「ご契約1回線目において、一定期間以上回線のご利用がない場合は、回線の利用停止または解約をさせていただく場合がございます。」の記載がありますので、完全塩漬はやめましょう。
WiMAX契約を決断した理由
WiMAX+5Gの実力
UQWiMAXさんの「TRYWiMAX」という15日間のお試しコースを申し込み実際に使い心地を確かめました。
利用可能au回線の増加に伴う繋がり易さの向上
WiMAX+5Gは、WiMAX回線に加え、auの1.7GHZ 2GHZの周波数の電波更に、3.7GHZ、4.5GHzという5G(第5世代「Generation」通信技術)電波を掴めるようになり、移動中においても各段に繋がりやすいサービスとなりました。
速度制限の規制緩和の発表
2022/2/1 それまで3日間で合計15G以上使用すると翌日午後6時から日を跨いだ午前1時まで1Mbpsとなる速度制限を、「一定の期間内に大量のデータ通信の利用があった場合、混雑する時間帯(午後6時~午前26時)に通信速度を制限する場合がある」に変更になりました。
検証により判明した規制緩和の実体
TRYWiMAXにより、直近三日間で25G、直近三日間で30Gという利用状態であったとしても、混雑する時間帯も通常どおり、約90Mbpsの速度がでており、一日10G使用し続けたとしても「一定期間内に大量のデータ通信の利用」には該当しないと思われます。
プラチナバンド問題
WiMAX+5Gには、「スタンダードモード」と「プラスエリアモード」という2種類のモードがあり、基本の「スタンダードモード」でWiMAX回線の他、auの1.7GHZ、2GHZ、3.7GHZ、4.5GHzの周波数電波を掴むことが出来ますが、透過性や反射が強く、室内や地下など隅々まで電波が届きやすいプラチナバンドを利用できないという懸念点があります。
プラチナバンドを掴むには
通信モードを「プラスエリアモード」に切り替える。
ルーターを操作し自身で切り替える必要があります。※自動選別ではありません。
費用
プラスエリアモードにより通信を行うと、行った月は1,100円程度の費用が発生しますが、多くの回線業者は3年の長期契約の場合は、この費用は月額料金に込みということで、無料で利用可能としています。
プラスエリアモード利用の必要性
動画再生をして検証した結果、「スタンダードモード」では途切れる場合があった山間部の長いトンネル内も、「プラスエリアモード」の場合は一切途切れることはありませんでした。
しかし、この「プラスエリアモード」に頼らなくても、「スタンダードモード」でも十分に繋がり、あえて「プラスエリアモード」を使う必要性は感じませんでした。それに「プラスエリアモード」でのデータ通信は月に15Gまで、それを使い切ると「プラスエリアモード」のみ128Kbpsの速度制限が入ることとなり、おまけ程度と考えた方がよいと思います。
現在の複雑化したネットコンテンツ時代において、128Kbpsという速度は、
使い物にならない
と考えて差し支えないでしょう。
以上の理由で楽天モバイルの他、WiMAX回線の契約に踏み切ることとしました。
WiMAX回線業者の選定
そもそもWiMAXとは
WiMAX回線はKDDIのグループ企業の一つUQWiMAXが所有する回線で、その回線利用の権利を代理で販売してになりいるのが、BroadWiMAXやカシモWiMAX等のいわゆる
MVNO業者
となります。
業者は違えど、WiMAX回線であることには違いないので、カバーエリアや速度などに違いはありません。ですのでこれらの業者はしきりに各キャンペーンを実施して他社との違いをアピールして顧客の獲得を目指しています。我々消費者にとって嬉しい価格競争の様相を呈している訳です。すなわち、WiMAX回線を利用しようと決めた我々消費者は、これらの業者が提示する
キャンペーン内容
をよく吟味をする必要がある訳です。
※ 月1,200円などと広告を見かけますが、初月だけの特別価格で、翌月からは普通に4,000円代の金額が請求されるのが常ですから、早とちりは禁物ですよ。
業者の戦略を知ろう!
本家のUQWiMAXを含め、各MVNO業者の顧客獲得戦略のパターン三つあります。
キャッシュバック、端末代金0円タイプ
キャッシュバック及び端末代金を0円に設定しつつも、2年、3年の縛りかけてくる長期 拘束タイプ。
利用に際し、端末の購入が必要となる正攻法タイプ
端末の購入に必要はあるものの月々の料金は他社に比べ安めに設定(徐々に適正価格に戻されるパターンもあり)
キャッシュバックで勝負タイプ
万人が受けれるキャッシュバックは最大で13,000円程度。他社からの乗り換えで違約金が発生する場合には2万円とかも在ります。但し、これは実際には違約金の支払も発生しますので、相殺されて「得」とは言い難いですね。
消費者から見た戦略別のメリット、デメリット
端末0円タイプ(カシモWIMAX とくとくBB)
普通に端末0円は嬉しいですね。メリットしか無いです。その代わり、2年、3年の縛りが掛かります。短期の2年は月々の料金が若干高めに設定されています。
そして、2年若しくは3年を経過した翌月が「更新月」となり、この更新月の20日までに解約しないと、さらに2年、3年の縛りが発生するという仕組みがとられていますので、この点は自由度が低く注意が必要です。
正攻法タイプ(UQWIMAX BroadWiMAX)
ネットを徘徊しましたが、端末を一括で購入したとしても「縛り」は存在するようです。今のところ、上記の「端末0円タイプ」に比べ、秀でた要素は見当たらないですね。
キャッシュバック勝負タイプ(UQWiMAX)
最大2万円のキャッシュバックなどありましたが、他社からの違約金が発生する場合ですとか、同系列の携帯電話の〇〇プランに加入するという、万人が享受できるものではないです。例えるなら、「ドラクエ」と抱き合わせ販売された「ポパイの英語遊び」的な香りがしなくもないです(あくまで個人的見解ですが)。
ただ、現在、「縛り」を掛けられていている人なら一考の余地はあると思います。
WiMAXの契約を検討している方へ
どれくらいの期間、WiMAXにお世話になるか
WiMAX回線にお世話になる期間をどの位にするか決めれば、おのずと業者選定は絞られます。つまり、楽天モバイルの回線整備が整う時期がいつになるかに尽きます。
SoftBankが携帯事業に参入した当時も「繋がらない」と酷評されましたが、ここ2年程SoftBank回線を利用したG-CallWi-Fiを利用してきましたが、全く不便さは感じませんでした。中央道の恵那山トンネル内もいわゆる「バリ3」です(古い表現ですが)。
この様に2006年に携帯事業に参入したSoftBankがdocomo、auと肩を並べるのには、やはり10年以上の歳月が掛かったのではないでしょうか。しかもSoftBankはボーダフォンを買収しての参入ですからプラットホームゼロでないのに関わらずです。
ですので、プラットホームゼロからスタートの楽天は、回線整備が整うのにそれ以上の時間が掛かるのではと思います。しかし先に記述した様に、資金調達は出来ており、整備のスピードは上がって行くと思われます。
主要3社の初期費用及び、3年経過時の支払い総額一覧
比較対象としたのは、カシモWiMAX、とくとくBB、BroadWiMAXとしました。
本家UQWiMAXは初期にルーター代金が必要であり、更に縛りが2年で月々の料金が高く、それをキャッシュバックでフォローする感じですが、そのキャッシュバッの恩恵を得られる条件がauユーザーだったりと、万人が得られるものでは無かった為、比較対象外としました。
他にもネット上にはWiMAXのMVNO業者が見当たりますが、いずれも明らかに月々の料金が高く、検討対象とはなりませんでした。
※ キャッシュバックにつきましては、受け取り条件の無いもののみ考慮しました。
※ 購入端末は3社共に選択可能な「Speed Wi-Fi 5G X11」で計算しました。
※ 金額は全て税込みです。
※ 執筆時2022/2/22時点で各業者のHP上で確認できた内容を元に算出しております。契約検討時には皆様で再度確認をお願いします。
三社のアピールポイント
カシモWiMAX
- ルーター代金0円
- 6,000円アマゾンポイントでキャッシュバック
- 2か月目以降、ずっと一律料金
とくとくBB
- ルーター代金0円
- 13,000円キャッシュバック
- 事務手数料も0円
BroadWiMAX
初期費用としてルーター代金が必要ですが、3年目まで月々の代金の割り引きがあります。
僕take(テイク)の判断
述べてきました通り、楽天モバイルの回線環境の整備にはこの先5年の歳月は掛かると予想し、とりあえず、長期3年の縛りを受け入れて、3年経過した時点で一番支払い金額が低い業者を探したところ、とくとくBBという結果になりました。
しかし、やはり楽天モバイルの回線整備にはこの先3年以上は必要と思い、更にもう3年お世話になるかもという思いで、料金体系が単純明快な「カシモWi-Fi」にお世話になろうかなと。
当然、これら通信環境の技術革新は日進月歩で進んでおり3年も経過すれば、WiMAX+5Gも最先端の技術ではなくなっているでしょうが、トラックドライバーのお供のWi-Fi回線として使えないか言えば、「NO」自信をもって十分使用に耐え得る回線であると断言できます。
本日のまとめ
この様に、コストパフォーマンス最高の楽天回線を0円で維持しながら、WiMAX回線を利用し、楽天回線の整備が充実した段階で切り替えるのがベストではないかと判断しました。
未来のことは誰にも分かりませんが、トラックドライバーのお供として考えた場合、これがベストのではと判断いたしました。
是非、参考にしてみて下さい。
最後までご覧いただき、ありがとう御座いました。
最新の情勢につきましては、
「トラックドライバーにもおススメWiMAX+5G 2022/4の情勢」
「トラックドライバーにもおススメWiMAX+5G 2022/7の情勢」
の参照をお願いします。
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