移動しながらの使用は苦手と言われるWiMAXですが、それは今や過去の話、でもトンネル内はまだまだの様です。
トラックドライバーのみんさん、日々の運行業務お疲れさまです。車内でのWi-Fiライフ楽しんでいらっしゃるでしょうか?
僕は2022/4よりカシモWiMAXさんにお世話になっており、快適、快調に車内のWi-Fiライフを楽しんでいるんですが、約1か月利用してみて気づき始めた点があるので、
移動しながらの運用
が前提のトラックドライバーのみなさんの参考になればと思い報告します。
移動しながらの使用に強くなったWiMAX
2001年に誕生したWiMAXですが、その後WiMAX2+、WiMAX+5Gと名称を変えつつその性能(繋がり、通信速度)をupさせてきた訳ですが、最新のWiMAX+5Gに至り、掴める電波の種類(周波数帯)が増え、更に2022/2速度制限(3日で15G)が撤廃され、データ無制限化しました。
プラチナバンド | WiMAX | 4GLTE | 5G | |
800MHz | 2.5GHZ | 1.7GHz 2GHz | 3.7GHz 4.5GHz | |
スタンダードモード | 〇 | 〇 | 〇 | |
プラスエリアモード | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
でも途切れることに気づいてしまったtake(テイク)氏
画面を注視することなく、音声だけでも十分に楽しい動画を以前コチラの記事で紹介していますが、こうした動画配信サービスについては移動中であっても殆ど途切れることはありません。
しかし、根っからの将棋好きでもある僕は、AbemaTVや以前ならニコ生で将棋のタイトル戦の放送があると、ずーとその放送を観たり、聴き続けたりするのが常でした。
当然運転中は盤面などは注視出来ませんが、解説と聞き手の会話をラジオ代わりに聞くだけでそれは至福の時間なんです(将棋ファンにとっては)。
そして、GW中の5月8日、第80期将棋名人戦第3局2日目の様子をAbemaTVで確認しながら新東名高速を運行していた時でした。放送が
ちょくちょく途切れること
に気づいてしまったのです。移動しながらの使用に弱いWiMAXの弱点に気づいてしまった瞬間でした。
途切れなかったカラクリはバッファリングに有り
AmazonPrimeビデオや、YouTubeは途切れないのに、なぜAbemaTVの将棋中継は途切れがちになるのか考察したところ、それは
バッファリング
でした。
バッファリングとは、動画再生時に予め動画データをデバイス側に蓄えておき、通信速度遅延や中断の際にその蓄えで動画の停止を防ぐ処理のことで、普段からスマホやタブレット等のデバイスは、動画が途切れない様に、再生しながらその裏で先んじてデータを保存している訳です。
しかし、こういった芸当が出来るのは、YouTubeやプライムビデオ等、
すでに完成された作品を視聴する場合
であって、Live配信は、今その瞬間を配信している訳ですから、未来のデータを先んじて読み込むことが出来ず、通信環境(繋がり、速度)の影響をもろに受けるという訳です。
一定の場所に留まっての利用ならば、その影響も一定的で、通信環境の良い場所に移動すれば良い話ですが、トラックドラバーは場所を選べません。
こうした理由から今回の検証に至った訳です。
トンネルがやたらと多い新東名高速の各トンネル内の電波状況は!?
東京~名古屋を結ぶ物流の大動脈、新東名高速道路ですが、同区間を最短、最速で繋げるため幾つもの山をぶち抜いて通している為に非常にトンネルが多くなっています。
このトンネルの多い新東名高速道路の各トンネル内(下り)の電波状況を確認したところ、下記のとおりとなりました。
- 検証年月日 2022/5/17
- 検証区間 新東名高速道路 新富士IC~名古屋JCT間
- 検証結果
という結果でした。
1km超えで電波状態が良かった北沼上トンネル、粟ヶ岳トンネル、西郷トンネル、三岳山トンネル、鳳来トンネルについては、トンネル内専用にアンテナが敷設されているのでしょう。むしろトンネル内の方が電波状態は良好でした。こうしたトンネルがどんどん増えていくといいですよね。
まとめ
長いトンネルが多い新東名高速道路において、WiMAXを用いてライブ配信動画をラジオ代わりに再生するのは現時点(2022/5)では
不向きである
と言わざる得ません。
しかし、今後も通信環境、Wi-Fi環境は常に整備され進化しています。折に触れ、高速道路上のWiMAXの通信環境につきましては検証し報告したいと思います。
尚、用途別の移動中の車内でのWiMAXの使い心地については、「気になる走行中の車内でのWiMAXの使い心地。毎日が車中拍のトラックドライバーがお伝えします」をご覧いただければ幸いです。
トンネルに弱いという一面を持つWiMAXですが、
だからと言って使い物にならないという訳ではない
ということをご理解頂けると思います。
今後もトラックドライバーのみなさんのお役に立てる様な情報を発信していきたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願いします。
愛読感謝
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